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明日、蹴れ。(裏)

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さようなら、キャプテン明神

 駅に向かう途中の商店街で『ガンバレ ガンバ大阪』の旗がはためいていた。明神選手はすでにこのチームの選手なんだな。
 物理的には明神が大阪に来たことに違いないのだが、心情的には「彼は行ってしまった」。時が経てば、今の何とも言えない気持ちもすっかり忘れてしまって、「明神智和」という固体が柏から大阪に移動した、程度の軽さで受け入れられるようになるのだろうか。



 コンパクトにプレーをする選手、という印象があった。相手DFに囲まれても、決してボールを奪われない。足元で軽やかにかわして、パスを出す。派手さはないが、安定感があるな、と思っていたら、奇しくも明神似の知人に「当り前ですよ。だって明神は、トルシエにめちゃくちゃ重宝にされていたんですから」と諭された。
 一番印象に残っているのは、昨季、日立台で行われたガンバ戦だ。彼は、中央からペナルティエリアにドリブルで駆け上がって行く相手選手を止めようとユニホームがちぎれそうなぐらい引っ張って倒し、警告を受けた。試合終盤、1点リードを守り切ろうとした、気迫のイエローが今でも忘れられない。
 ドローでは意味がない。勝たなければならない。そんなメッセージがこのプレーに込められている、と某雑誌は評していた。
 これがキャプテン明神の“らしさ”なのだ。そう実感させられたプレーだった。



 ガンバ大阪への移籍は、相当悩んだのだろう。公式のコメントに嘘はないはずだ。
 もちろん、多くの選手が移籍を悩む中、キャプテンが真っ先にチームを見捨てるのはどういうことなのか、という批判があるのは知っている。が、果たしてそうなのか。むしろ、移籍に悩む他の選手に配慮した末の決断ではないか、と考えるのは買いかぶりすぎだろうか。

 成長できるチームでプレーをしたいという思いはあるだろうし、だからこそプロなのだと思う。
 しかし、だからといって、これまで応援してくれたサポーターを見捨てるような真似をしていいのか。一緒に戦ってきたチームメイトを残して、自分だけ移籍するのは正しい選択なのだろうか。J2に降格した途端、J1チームに移籍するのは卑怯ではないか――。今回移籍を決めた選手は、そんな思いの狭間で揺れていたと思う。

 明神選手もまた、自分が残留したら、と考えただろう。他の選手も移籍することに後ろめたさを感じて残留するかもしれない、と思ったかもしれない。そうなると、新天地で成長したいと願う他の選手の将来をも潰してしまうことにならないか。そんな葛藤も、あったことと思う。
 キャプテンが真っ先に移籍を決断してどうする、という声を聞きながら、彼は、キャプテンだからこそ、他の選手が将来に向かって一歩を踏み出せるように、あえて先陣を切って移籍を決めたのだと思いたい。これが柏レイソルのキャプテン明神が最後に見せた、キャプテンシーなのかもしれない。


 惜しまれながら憎まれながら、選手たちが去って行く。公式のコメントは数行にまとめられているが、その本心を知らされる機会はないだろうし、その行間を正確に読み取ることも私にはできない。虚しい気もするが、応援するということはこういうことなのだろう。

 それでも、この先も柏レイソルを応援する腹積もりだ。だから去って行った選手には、成長してもらわなければならない。「さすが、柏で育った選手だな」と言われる、立派な選手になることが彼らの使命なのだ。
 そして、彼らが誰もが認める一流の選手になった時、多くの人の胸の内に渦巻く悲しみや怒り、落胆といったあらゆる感情は、きっと誇りに変わるはずだ。

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2006-01-14 | レイソル愛(Jリーグ) |  cm : 0  |  tb : 0

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